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活動内容|青年海外協力隊

活動内容

ケニア・キシイ地区では、5年間に渡り理数科教師隊員として初めてグループ派遣という形態で隊員が派遣されてきました。

活動の中心となるのはもちろんそれぞれの配属先の学校ですが、点から線・そして面へと活動の幅を広げるためのグループ派遣。その実際を紹介します。

理数科教師

現地の学校で、現地の子ども達に、理科や数学を教える。そんな理数科教師隊員達。

最近は活動の幅も広がってきていますが、基本はやはりマンパワーなのでしょう。

職種

協力隊の100を越える職種の中でも、毎回特に要請数の多いものの一つが理数科教師です。
実務経験が無くても、教員免許が無くても、若さと情熱で毎年たくさんの協力隊員が誕生しています。

赴任先

多くの理数科教師隊員は、学校で一教員として、直接生徒に教えます。
中には大学や教員養成学校で教師の卵達に授業をしたり、教科書の編纂や実験の改良等のプロジェクトに配属される事もあります。

評価

人数的に多い方なので、集団として扱われることも多く、そんなに目立つ存在ではないかも。
チーム派遣やグループ派遣等、新しい動きを模索している最中な感じです。

数学の教員免許を取ったのは、”いつか教師になりたい”という夢からでしたが、形は違えど卒業してすぐに教師になれたのは本当にラッキーな事でした。

「ケニアの理数科教師」というと、協力隊内では有名な”僻地隊員”で、実際派遣先の村には電気や水道がありませんでした。おかげでとてもシンプルな生活を送る事が出来ました。

学校

理数科教師隊員といえば、学校。これを抜きにしては語れないでしょう。苦悩の原因であり、エネルギーの源でもある学校。

赴任しているセカンダリースクールには、日本で言えば中3から高3にあたる生徒達が通って来ています。そんなケニアの学校を紹介します。

教育制度

現在のケニアの教育制度は8-4-4制度。内訳は、

・プライマリースクール(小学校):8年。学費は無料。義務教育では無い。全国に約16000校。国民の95%が入学、40%が卒業。
・セカンダリースクール(中等学校):4年。学費は有料。全国に約2700校。ケニアの理数科隊員はここに派遣される。
・ユニバーシティー(大学):4年。学費は公立大では国が一部負担。全国に10校。その内国立大の6校には毎年約8000人が入学資格を得られる。

また、プライマリー卒業時にKCPE(7科目)、セカンダリー卒業時にKCSE(8科目)という国家試験を受け、その成績が次の段階への入学資格を兼ねる。この他、各種専門学校も全国に700校ほどあり、技術や教員の資格を得られる。

セカンダリーの一日

セカンダリースクールは、大きくDaySchool(通学制)とBoardingSchool(寮制)に分かれる。その両方が一緒になっている学校もある。ケニアのセカンダリースクールは3学期制で、1学期は1~3月、2学期は5~7月、3学期は9から11月となっている。

Day School:授業は原則として1コマ40分。午前中に6~7コマ、午後に2~3コマの1日9コマの学校が多い。午前中2回と昼食時に休憩がある。授業が全て終わると、曜日によって Games(運動)や Clubs(文科系サークル)、Community Work(清掃)、Debeat(討論)等が行われる。

BoardingSchool:DaySchoolに加え、夜や土日のPrep、WeeklyTest、教会等が含まれる。

年間行事

学校生活で最も盛り上がるのが、これら行事である。毎年決まった時期に各種の大会や修学旅行が行われる。

・Athletics (一学期): 陸上競技全般の大会。特に中、長距離走においては世界でもトップレベルの国でもあり、全国大会では選手のスカウトが行われるという噂も。ちなみに今年(2001年)の決勝戦はここキシイで行われました。
・Drama (一学期): 演劇大会。歌や踊りがメインのミュージカルのようなものから、セリフを用いた芝居まで、各校とも10分間程度の演劇を競い合う。
・Science Congress (二学期): 各校の理科好きの生徒が選抜され、実験やその原理を他校の生徒の前で説明する大会。内容だけでなく説得力も重要だが、どの生徒も実に堂々としている。
・修学旅行 : 各校によってまちまちだが、キシイでは日帰りで工場やサファリ見学というコースが一般的。行わない学校も多い。生徒にとっても初めての体験ということが多く、とても盛り上がる。

協力隊での2年間、いろいろありましたが、やはり中心は学校でした。自分の赴任先は、キシイ県ニャンカンダ中等学校。創立したばかりの小さな学校で、職員室と校舎が1つずつあるだけ。特に職員室は土壁で窓も無く、雨が降ると字が読めなくなる有様でした。
そんなニャンカンダ村に外国人が訪れるのはたぶん初めての事で、赴任してすぐの頃は自分の行動一つ一つがちょっとした噂になっているようでした。

同僚や生徒、近所の人達は本当にいろいろと良くしてくれました。授業だけでなく、クラブ活動、朝礼や終礼、スポーツ大会の応援、草刈り、教会でのミサ、実験器具の購入…、たくさんの思い出が出来た場所です。

学校 学校 学校

授業

職員室

小学生

グループ派遣

キシイ理数科教師隊員の特徴といえば、何と言っても「グループ派遣」ということになるでしょう。この5年間に、総勢40人の理数科教師隊員が、このキシイ地区に集中的に派遣されてきました。

新しい派遣形態として注目されるグループ派遣。ぜひきちんと評価をして、次につなげて欲しいと思います。

きっかけ

ケニアに理数科教師隊員の派遣が始まってから25年、その間300名を超える隊員がケニア全土の様々な学校で協力活動を続けてきた。隊員の派遣期間中に教育環境が改善される例も多く、また継続により知名度も上がってきた。
そこで平成8年度から、理数科教師としては初の試みとして特定の地区に複数の隊員を派遣する「グループ派遣」がここキシイ地区で開始される事となった。現在までに、2シニアを含む40名の隊員が派遣されてきた。

目的

(当初)従来隊員が個々の学校で行ってきた「点」の活動から、隊員同士の連携を強化する「線」の活動、そして地区全体の教育水準の向上を目指す「面」の活動を通して、キシイ地区そしてケニアの明日のために日々取り組む。
(終了へ向けて)2002年8月のグループ活動終了に向けて、隊員同士が情報を共有化し、活動終了後にもケニア人教師達が協力して地域の教育に貢献できるよう努力する。

現状

当面グループ活動は継続される予定だったが、治安の悪化、また5年を経ての成果を確認する面からも、2002年に行われる大統領選挙に合わせて一度派遣を中止することとなった。
JICA東京事務所からの調査団の派遣等を経て、2002年8月を持ってキシイ地区へのグループ活動は終了した。

拠点

キシイのグループ活動は、TRC(Teachers' Resource Centre)を中心に行われてきた。
キシイタウンの少し外れにあり、隊員同士の情報交換、キシイの先生との連絡、図書の保管場所等として利用された。

今後

現在、マクエニ地区において第二の理数科教師グループ派遣が、また、第三の地区としてカカメガへの派遣が展開している。

自分がとても幸運だったのは、ニャンカンダ中等学校に赴任した事、そしてこのキシイ地区におけるグループ派遣の一員だった事だと思います。平日は一人学校で授業をし、週末になるとタウンへ出かけて他の隊員と共同作業を行う。両者のバランスを取るのに苦労した時期もありましたが、やはり自分にとってはどちらもあってこその隊員活動でした。

賛否両論あるでしょうが、集団としての成果、派遣の効果をより明確にする事が出来るのがグループ派遣だと思います。今後もいろいろな職種でグループ派遣が広がっていく事を期待しています。

部会

一人では難しい事も、みんなで協力して活動範囲を広げていこう。

という訳で、キシイ地区にグループ派遣された、理数科教師隊員達の活動部会一覧です。

KAME

Kisii Association of Mathematics Educationの略で、キシイ地区の数学の先生達の集まりです。現在活動は、ケニア人中心に勧められており、隊員は見守る段階です。
主な活動は、キシイ地区の統一試験の開催や先生方の研修会、勉強会の実施を計画・実行しています。KAME(亀)のように、ゆっくりではあるけれど、着実に成果を伸ばしつつあるので、今後に期待!!!

理科部会

KAMEが数学なら理科は理科部会。ちょっと歴史が浅いからまだまだ小規模だけど。柱は(1.)実験の大切さを伝えるセミナーの開催。ケニア人の先生と一緒に簡単な実験をやってみる。(2.)KAMEに同じく統一試験。日本でいう業者テストみたいなもんすね。
あとは高価な実験器具の貸し出しや実験のマニュアル作りなんかもします。こうやってケニアの子が少しでも理科を好きになってくれたり、得意になってくれたりしたら素敵すね。

視聴覚部会

我々が活動している任地ではまだ電気が届いていない地域が多くそのために普段は ビデオ教材を使ったり、楽しみとして映画を見る機会がほとんどない。
そのため、この部会ではビデオ教材、スクリーン、ジェネレーター、映写機などを隊員たちに貸し出し、ケニアの生徒たちが実際に見て学ぶ手伝いをしている。

チェス部会

今、任地の学校ではチェスが流行っています。みんな強くなるため必死です。というか、やることがないので・・・。俺も強いですが生徒に負けると非常に悔しい(50回やって1回くらい)。生徒が憎らしく見えてきます。
活動としては学期に一回ぐらい隊員の配属校の生徒を集めて隊員が楽しくやってます。

図書部会

その名のごとく本たちを扱っている部会です。部会といっても本を持っていって生徒達に読んで聞かせるというような活動はしていません。ただ、私たちのオフィスの図書の管理です。ケニアで使われている教科書から英語で書かれている参考書、もちろん日本語で書かれている本たちもあります。決してまじめな本たちばかりではありませんが・・・。
ちなみに私たちが配属されている学校はとても貧乏なので本もそんなにありません。もちろん、子供たちは教科書すら持ってない子が多いです。この国では本たちは子供たちにとって本当に貴重なものなのです。

ビジュアルエイド部会

直訳すれば視聴覚教材。ノート一冊とボールペンのみで教科書と参考書も持たず授業を受ける生徒には黒板一つの教材ではとても足りない。そんな授業をわかり易く端的に示してくれるビジュアルエイドは欠かせません。
多くの理数科教師が集まる利点を生かし、みんなでアイデアを出してビジュアルエイドを作成したり使い回したりしています。

ミュージック同好会

はっきり言って個人活動でたまに隊員が集まりギター、太鼓、自作の楽器などでめちゃくちゃにやりながらも楽しくやってます。タウンでライブをやるとしらけてしまう?そんな部会です。

キシイ語同好会

ケニアにはスワヒリ語と英語に加え、50近くの部族語が存在します。キシイ人はスワヒリ語と英語とキシイ語を操ります。
学校では英語で乗り切る私達も一歩外に出ればやっぱりキシイ語の世界。マーケットでキシイのおばちゃんとより仲良くなるため、有志でキシイ語の同好会を結成。会話の所々にキシイ語を交え、キシイのおばちゃん子どもにまでとても大ウケです。

スポーツ同好会

個人的に活動(スカッシュ、ゴルフ、水泳、いろいろあるよ)。

広報倶楽部

「キシイの隊員とグループ活動を世界へ!」を合言葉に発足したこの倶楽部、ホームページを電気も水道もないキシイで作っています。

キシイ地区にグループ派遣された先輩達が、試行錯誤の上で一つ一つ作っていった部会。活動に直結するものもあればコミュニケーションを図るためのものも、いろいろありました。

自分は主にKAMEと広報倶楽部で活動し、それぞれのしめくくりも担当しました。その時に作ったホームページが、このページを作るきっかけともなっています。

部会 部会 部会

KAME

チェス部会

ミュージック同好会

隊員一覧

グループ派遣隊員としてキシイ地区に赴任した隊員一覧です。

9年度3次隊以降の隊員を掲載しています。

高木

聾学校で働いています。日本の聴覚障害者も協力隊に参加できる世の中になれ!国境もバリアもかんけーないね。

白田

マトゥンボ(牛の内臓)は、よく洗ってから食べようね!

藤本

藤本は順調に社会復帰しております。待ち合わせに30分以上遅れることもなくなったし(いやマジで最近の話)。

山村

ケニアの人達がつくるアットホームな雰囲気が大好きでした。住めば都ですね。無事に楽しく2年間過ごせたのは周りの色んな人のおかげだったなあ。としみじみ思う今日この頃です。

渡辺

学校で女の子にサッカーを教えています。『This is Six !! ノット ナィ~ン !!』

本多

ウ~ン、尻が痛い。あの車じゃなあ、仕方ないか。

吉川

みなさん、こんにちは。グループ活動のお手伝いをさせてもらってます。ケニアの治安の悪さは最悪(一般犯罪が多過ぎる)なので、延長しません。最近のビッグニュースは、何と言っても家族のメンバーが増えたことですねえ。

荒川

私の初めての生徒は真っ黒の子供達です!

植田

口ひげをしてるわけではありません。病気です。

佐藤

ビオレ(Hello)。ビワモノ(Hello too)。カイッ、カイッ、カイッ!(驚きの表現)オベッ!(驚きの表現2)以上、キシイ語講座でした。

持佛

あっ、雨が降ってきた。水貯めなきゃ。

角免

えっ、今日も休み!カトリックデ-?何それ?

瀬崎

なぜかケニアで化学と数学を教えているちゃっかり者です。生徒のキシイ語が分らず悪戦苦闘しています。こっちの生徒は元気で、毎日騒いでいます。これから一年私もあーなってしまうのかしら(困)?

田渕

中学校の生徒なんてケニアも日本も同じだ。勉強が好きな奴もいればスポーツや恋愛のことばっかり考えてたり、いっくら注意してもカンニングが直らん奴もいる。でも教えられることもいっぱいあるからおもしろいよ。

小舘

ガンバ・セカンダリー・スクールで数学と生物を教えています。崖の上に建っている学校で、見晴らしが良く、標高が高い(2,000m)ので気候もすごしやすく、とてもいい所です。

佐々木

日本に帰れないから帰りたいと思うんです。帰れたら、またケニアに帰ってきたくなると思う。そんな国ケニアに居られて幸運かもしれません。

松原

教え子たちが、牛をめぐってマサイ族と大決闘。ついに、任地の変更に。前配属先のみなさん大変お世話様でした。あっ!お互い様ですね。

道久

ケニヤの生徒はとてもパワフルだ。とってもかわいいよ。私も負けないように頑張ってます。

山口

Jared Onduso 16才。かしこくてかわいくて、かわいくてかしこい男の子です。

山村

来てしまえば、何とかなるもの。ポスターにはっとしたあなた、迷ってるなら参加しましょう!内部に入るって結構面白いです。今はまだ修行中の身。10年後が楽しみだ。

グループ派遣の先輩・同期達。2年間の協力隊活動の中で欠かせない存在でした。

時にはケニア人に対する不満もこぼしつつ、2年間頑張れたのはメンバーみんなのお陰です。これからもよろしくお願いします。

隊員一覧 隊員一覧 隊員一覧

キシイ隊員

キシイ会議

スポーツ同好会

ケステス

ケニアには、協力隊員の有志で運営するユニークな奨学金制度があります。

発足から20年以上も経つ、歴史のある団体です。

ケステスとは

ケステス(KESTES)は、Kenya Students' Educational Scholarship の略で、ケニアのセカンダリースクール(日本での中3から高3に相当)の生徒に対する奨学金制度です。1983年の発足以来、運営はケニア青年海外協力隊員の有志によって行われています。
「このKESTESという制度は、JICA事務所の援助も受けず、隊員が自分達の意志で作り、自分達のお金を出し合い、寄付金を集め、自分で運営しているという点で、隊員活動の中でも稀有な活動である」(6-3、理数科、森谷隊員、ケニア隊員機関紙『UPEPO』より抜粋)

発足のきっかけ

成績も良く、信頼も置ける。クラスのリーダー的存在だった生徒がある日突然学校に来なくなる。どうしたんだろう。聞けば、学費が払えない為に退学になったとの事。あの子ならケニアの将来を明るく変えていけたかもしれないのに…。
義務教育では無いケニアのセカンダリースクールに配属となった隊員は、残念ながらしばしばこんな場面に遭遇します。お金も無い。任期も限られている。でも、何とかしたい!
個人的に学費援助を行ってきた隊員達が、そんな期待を込めて作った奨学金制度、それがケステスなのです。

ケステスへの期待

・少しでも多くの生徒に奨学金を支給する事
・奨学生への学費援助に継続性を持たせる事
・選考による奨学金の支給により、奨学生自身に自信と学業への意欲を与える事
・日本への広報活動を通して、ケニアの教育現状を報告・相互理解を呼びかける事

活動

・年3回の会議において、奨学生の推薦・選考及びその準備
・年3回機関紙「ハランベーレオ」を発行、寄付者の方々への報告
・ケニアおよび日本国内での広報、募金活動

参加方法

ケステスの運営資金は、皆様からの寄付により賄われています。ご意見やご質問、広報誌に関するご感想等がございましたら、お気軽にご連絡ください。お待ちしております。
ケニア国内での寄付は、JICA KENYA OFFICE、及びケステス運営委員へよろしくお願いします。日本国内からの寄付は、隊員OB・OGが中心となって、受付けております。詳細はお問い合わせ下さい。

ケステス日本窓口

赴任中はケステスの実行副委員長を務めました。隊員による独自運営という、とてもユニークで貴重な団体だと思います。

当時は大統領選挙による隊員減少が控えており、その後の運営についていろいろと話し合ったのを覚えています。今も続いているというのは、本当に嬉しい事です。現役隊員の皆さん、その場その場の状況に合わせて柔軟に頑張って下さい。